2017-05-31

久下氏  ~坂東武者を巡る旅~

■系譜
彥坐主王-(中略)-私市黑山-(中略)-久下爲家-重家-則氏-憲重ー直光と續く私市黨庶流。久下氏は私市黨ではなく、源滿仲の弟と稱した武末と言ふ人物が祖であると言ふ說もある。
熊谷直實と所領を爭つた直光の子の重光の代に丹波國栗作鄕(兵庫縣丹波市山南町)を恩賞として得て、移り住んだ。
■所緣の地
JR行田市驛と熊谷驛の中間付近の舊中山道付近に久下と言ふ地名があり、そこに直光が三嶋神社を勸請したとされる久下神社と直光、重光の墓所がある東竹院等が所緣の地としてあげられる。

▼久下神社
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▼隣は小學校だつた。このお社は近隣のお社を合祀したかな。
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2017-05-30

秩父鉄道のわくわく鉄道フェスタ2017

今年の春はなにかと秩父電車に乘つてゐた。ふと長瀞の驛でスタンプラリーの臺紙を見つけたのでなんとなしに臺紙にスタンプを押してみた。スタンプは三つ集めればコースターを貰へる。但し、スタンプのある驛が決まつてをり、寄居や行田はスタンプのある驛だつた。寄居、行田と乘り降りをした際にスタンプを押しコースターを戴いた。更に、その臺紙にはわくわく鐵道フェスタに三つのスタンプを押した臺紙を持つて來ると手ぬぐいが貰へると書いてあつた。手ぬぐいが慾しい譯でないが、鐵道フェスタなるものに一度も行つたことがない(あまり鐵道に興味がある譯でもないからであるが)ので、どんなものか見てみるかと思ひ、行くことにした。
SLや秩父鐵道の車輛があるほか、なにか藝人がやつてゐて、頻りに「小前田」と連呼してゐた。また、秩父鐵道沿線のゆるキャラも來場してゐた。深谷の「「ふっかちゃん」が一番人氣だつたな。因みに、秩父鐵道の鐵道むすめである「櫻澤みなの」のコスプレした女性もゐた。すみません、車輛の解說などは智識がないものでして、コメントできませんが、ゆるキャラがゐたり、出店が出て近隣のB級グルメがあつたりとかして樂しめました。
そんなこんなで、初めての鐵道フェスタでした。

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▼コバトンのお友達「さいたまっち」
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▼ふっかちゃん。埼玉を代表するゆるキャラ
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▼こゝからはクロの戰利品です。
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2017-05-29

そろそろ黴雨ですね。

五月の前半はほとんど雨が降らなかつたに記憶してをります。その爲、今月は雨でランニングを止めざるを得ないと言ふ事態が發生しなかつたので、累計で290km走る事が出來た。もう少し距離を踏めたと思ひますが、平日は樣々な付き合ひなどがあり酒席の爲に走れない日もあり下旬に距離を伸ばせなかつたのが殘念。
數日前に書きましたとほり、和歌の季節では五月は夏であり、五月の始まりから雨が續き黴雨を「五月雨」とも言ひます。因みに、古今和歌集の夏の卷では五月雨の歌は多くない。

五月雨に物思ひをれば郭公 夜深く鳴きていづち行くらむ(古今153夏歌:紀友則)
五月雨の空もとどろに郭公 何を憂しとか夜ただ鳴くらむ(古今160夏歌:紀貫之)

從兄弟で選入ですね。友則のはうは先日に意譯を書きましたので、貫之のはうだけにします。「五月雨が空に響くほどに降つてゐる中、ほとゝぎすは何がつらくて夜ひたすらに鳴いてゐるのだらうか」と言ふ意味。篠突く五月雨の中で聞こえてきたほとゝぎすの鳴き聲はどこか悲しげだつたのだらう。各々の歌から黴雨の鬱陶しさはあまり感じられない。さう言へば、業平の歌「起きもせず寢もせで夜を明かしては 春のものとてながめくらしつ」も雨のなかぼんやりはしてゐるが、鬱陶しい雨の所爲で氣持ちが沈むとは讀み取れない。平安の頃の人は雨が降るに對して現代人とは少々違ふ感じ方をしてゐたのかもしれないので、黴雨の長雨が鬱陶しくなかつたのかもしれない。

▼オレっちは雨、嫌いぢやないみャ。
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▼蓮の花は笠にはならないみャ。
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▼これが一番しつくりいくみャ。
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2017-05-28

非時香菓

非時香菓は「ときじくのかくのこのみ」と讀みます。この非時香菓は橘だとされてゐる。非時香菓が橘であると言ふ事は古事記からの引用したいと思ふ。
「また天皇 三宅連等の祖、名は多遲摩毛理を以ちて常世國に遣はして、ときじくのかくの木の實を求めしめたまひき。かれ、多遲摩毛理、遂にその國に到りて、その木の實を採り、縵八縵・矛八矛を以ちて將ち來たりし間に、天皇すでに崩りましき。ここに多遲摩毛理・縵四縵・矛四矛を分けて大后に獻り、縵四縵・矛四矛を天皇の御陵の戶に獻り置きて、その木の實を擎げて叫び哭びて白さく、「常世國のときじくのかくの木の實を持ちて參上りて侍ふ」とまをして、遂に叫び哭びて死にき。そのときじくのかくの木の實は、これ今の橘なり。」
時は垂仁天皇の御世。垂仁天皇は多遲摩毛理(たぢまもり)を常世國に遣はして非時香菓を求められ給ふ。多遲摩毛理はその國に到着し、無事非時香菓を入手して歸國したが、垂仁天皇は崩御なされていらつしやつた。多遲摩毛理は天皇の御陵に非時香菓を捧げて「陛下、臣は常世國から非時香菓の實を持つて歸り、今こゝに參上仕り候ふ」と嘆き叫び、その場で死んでしまつたと古事記は記す。因みに、垂仁天皇領のお濠にの中に小島が浮かんでゐる。これは陪塚で被葬者は多遲摩毛理とされてゐる。

餘談ですが、橘(大和橘)は日本に自生する植物ですので、常世國から持ち歸つたと言ふのはをかしい。古事記には橘と書いてあるが多遲摩毛理の持ち歸つた實は橘ぢやなかつたのか、或いはなにか意圖があるのか、今となつてはその眞相は時の女神しか解らない。

2017-05-27

花橘

昨日は、郭公は五月を代表する鳥として詠まれると言ふことを書いてみました。古今集の夏の卷をみると郭公は花橘と共に歌に詠まれてゐるものがあつた。

宿りせし花橘も枯れなくに など郭公聲絕えぬらむ(古今155夏歌:大江千里)

歌の意は、(ほとゝぎすが)枝に泊まつてゐる橘が枯れてゐないのに、なぜかほとゝぎすの聲が杜絕えてゐると言ふ感じだと思ひます。時鳥と共に花橘も夏の景物である。花橘と言へば、この歌はあまりにも有名である。古今集にも選ばれてゐる。

五月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする(古今139夏歌:詠み人しらず)

この歌は、昔から好まれてゐたやうで多くの本歌取りもあるさうです。本歌取りのはうは別の機會に讓るとして、この歌ですが、意は五月を待つ花橘の香りをかげば、昔の人(この場合は異性かな)の袖の(懷かしい)香りがすると言ふ感じです。
忘れない異性の慕情のやうなものを感じる事が出來る歌ですね。この歌は、伊勢物語の第六〇段にも登場します。別れた男女が再會した物語で、男の元を去つた女性はこの歌を詠まれて男の元を去つたことを後悔して出家したと言ふ內容です。
橘の花の匂ひは忘れられないほんのりと甘くもあり少し苦い香りなのかもしれない。

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2017-05-26

ネタが尽きた・・・。

おでかけトロ&クロを伴ひあれこれと名所舊蹟寺社佛閣や古墳を巡つてまゐりましたが、とう/\記事のストックがなくなつてしまつた。と言ふのもあと1ヶ月程度後に所澤八時間耐久レースがあるので、土日は距離を踏んでおきたいと思ふと自然にお出かけが出來なくなつてしまふ。八耐の準備はまあそれなりに進んでゐるとは思ふ。が、今日は何km走つてタイムはどうだつたとか書いてもつまらないと思ふ。さう考へるとどうしようか、書くことがない。てな譯で、徒然な感じで、あれこれ思ふことを綴つてみようと思ふ。

日本の四季は四つあり、舊曆で1月、2月、3月が春、4月、5月、6月が夏、7,8,9で秋、そして10月から12月が冬となる。舊曆だから凡そ1ヶ月から2ヶ月程度今よりも遲い。ちやうど、今日五月二六日は舊曆の五月一日です。五月は「仲夏」とも呼ばれるのは、これが爲です。また、「五月雨」ですが、さうなんです、五月は黴雨なんですよね。だから五月の長雨のことを「五月雨」と呼んでゐたんです。

五月雨に物思ひをれば郭公 夜深く鳴きていづち行くらむ(古今153夏歌:紀友則)

「郭公」ですが、これは「杜鵑(ほとゝぎす)」のことです。和歌に興味を持ちだした時、「郭公」が「ほとゝぎす」とは知らなくて、「さみだれにものおもひをればかつこう」、あれ?字が合はないし、音も惡い・・・。無智は恥ずかしいですね、これは「さみだれにものおもひをればほとゝぎす」と讀むんだつたさうです。歌意は、五月雨に物思ひしてゐると、ほとゝぎすが夜深く鳴いてゐるがどこへ飛び去つて行くのだらうかと言ふ感じでせうかね。
郭公の聲を想像しながら、黴雨の長雨を味はつてみるものたまには良いかもしれませんね。

2017-05-25

お茶々が井

一昨日、昨日と鐮倉街道上つ道の沿道に鎭坐してゐるお社を二つ程お參りしてまゐりましたが、本日も鐮倉街道上つ道のお話です。
兒玉から猪俣を拔けて荒川に到達した鐮倉街道は荒川沿ひをすこし東に進み渡河してから、以前にご紹介した三嶋神社などを通り畠山重忠の住む菅谷などへ出ます。今日、ご紹介の場所は、荒川に到達した地點に茶屋があつたさうです。この茶屋で働く看板娘が大層評判がよかつたさうで、茶屋が所有したのか、茶屋の傍にあつたのか詳しくは解らないが井戶があり、これをお茶々が井戶と呼ばれたと記錄は記す。この井戶は涸れない井戶として有名であつたさうだ。

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2017-05-24

八幡神社と鎌倉街道上つ道

深谷市武藏野に鎭坐する八幡神社。ご祭神は八幡神。こちらのお社は昨日のみか神社同樣に鐮倉街道の上つ道の沿道に鎭坐してゐる。
鐮倉街道の上つ道は、いづれかは全部步いて纏めて編輯して特輯としてみたい。
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2017-05-23

みか神社

御氣野命、櫛瓺玉命をお祀りしてゐるお社。創建は古く延喜式神明帳に載つてゐる。社名のみかとは酒を造る時に使用する甕(みか)のことで、現在、社寶とされてゐたと思はれる甕が四器殘されてゐるとのこと。
こちらは鐮倉街道上つ道に沿道だつたとされる。また、武藏七黨の猪俣黨の首領猪俣氏の本據から至近距離の場所に鎭坐する。酒造のお宮として猪俣黨から崇敬されてゐたのだらうか。

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2017-05-22

陽雲寺

曹洞宗に屬し、山號を崇榮山、寺號を陽雲寺と稱す。齋藤盛光と言ふ人物が開基。元々は、崇榮寺と稱してゐたが、天正十年(一五八三年)の神流川の合戰で燒失。武田信玄の甥の川窪信俊が再興した。川窪は、再興する際に自身の養母である武田信玄の妻の陽雲院の名を寺名にした。そのことから、寺寶として信玄と陽雲院の畫像がある。
また、當寺は新田義貞が鐮倉幕府打倒の祈願をしたさうで、新田勝軍不動堂と呼ばれてゐたこともあつたさうだ。現在、この不動明王をお祀りする新田勝軍不動堂は神流川合戰で燒失したと思はれ現存してゐない。但し、こちらには新田四天王のひとり畑時能を供養祠がある。畑は新田義貞の死後も脇屋義助に隨ひ足利高氏に抵抗したが、興國二年(一三四一年)に多勢に無勢で伊知地(現福井縣勝山市伊知地)の地で斯波氏に突擊し數時間の激鬪の末、曠野に屍を曝した。その時、重臣の兒玉光信が首級を故鄕の金窪に持ち歸り、供養祠を建てた。この祠は、畑時能と兒玉光信の名をとつて「畑兒塚」と呼ばれてゐる。

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▼現地では特に説明がなかつたが、これは恐らくお堂の址に間違ひない。
新田勝軍不動堂の址だつたりして?
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プロフィール

橘右近大夫

Author:橘右近大夫
畿內の寺社佛閣を中心に、おでかけトロ&クロとお參りしたときの旅日記を綴つてゐます。

旅日記の外に、日頃思ふことなどを書くことがあります。
あくまでも個人的な日記であり、專門的・學術的な正確さを擔保するものではありません。

漢字は正字(康熙字典體)にて書かうとしてをります。どのやうな環境でも讀めるやうに氣を附けてをりますが、環境により漢字が表示されない場合があります。
假名遣ひについて、原文を引用する以外は歷史的假名遣ひで書きます。

※ご意見、ご指摘は建設的、友好的なものに限り受け付けます。建設的友好的なコメントは更新の勵みになりますので、よろしくお願ひします。
但し、間違ひを指摘し、批難するだけのコメントは承認致しませんので、ご諒承ください。しつこいと投稿禁止や閲覧禁止をする場合があります。

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