2014-12-31

大晦日と言ふことで。

明日になれば、新しき年が始まる。

このブログを初めてはや八ヵ月がたつた。畿内の寺社佛閣のネタはもはや・・・。
まだ/\、お參りしてゐない寺社はあまたあれど、なか/\お參りできる機會に惠ぐまれなくなつてしまつた。
來年は、首都圏が中心の寺社佛閣めぐりになるかな。

何はともあれ、ぐた/\な駄文續きの當ブログをお讀み戴きまして、ありがたうございました。
そして、來年は少しは文章力が上達するやう精進してまいります。

良いお年をお迎へ下さい。

〔詞書:百首歌中に〕
雪積もるおのが年をば知らずして 春をばあすと聞くぞうれしき(源重之:拾遺262冬歌)

2014-12-30

唐招提寺

律宗の總本山で山號はない。本尊は廬舍那佛、開基は鑑眞である。鑑眞は、唐より渡つてきた僧で、旅の途中、幾度も遭難しつひには失明したと傳はる。あちらでは相當なる有德の僧侶であつたが、それらの名聲を捨てゝ、兩目を失つてまで日本に渡來し、佛敎の普及に努めたと言ふ功績は大きく、生存中から篤い崇敬を受けてをり、死後も御影堂などで篤くお祀りされてゐる。立派な人物である。
かなり前にお參りしたので、記憶が曖昧だが、堂內にある千手觀音菩薩立像を修理をした際のパネルが展示されてゐたと思ふ。手の修復をしたときの畫像が興味深く印象に殘つてゐる。千手觀音の手の部分は相當手が込んでゐて昔の人の技術力の高さと信仰心の篤さに頭が下がる思ひをした。
廣い境內と立派な堂宇のある、威嚴のあるお寺である。

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▼こちらは鑑眞の廟。
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2014-12-29

神泉苑

東寺眞言宗のお寺で、聖觀音・不動明王を本尊とする。お寺なのに○○寺とか○○院ではなく「苑」である變はつた名前であるが、こゝは平安京初期の內裏の南側に位置してをり、龍神を祀る泉があつた場所。現在も法成就池として澄んだ美しい池がある。
かつて貴族が宴遊の場として舟遊びなどをしてゐたと思はれ、現在でも每年九月になると觀月會が催され、池面に浮かぶ船から美しい長月の月を見ながら抹茶を堪能できる。僕が行つたときは颱風が來た翌日であつた爲、舟を岸に固定してゐたので、樂しさ半減であつた。もう一度、行つて見たいと思ふお寺と言ふかお庭と言ふか池である。

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▼通常は池を周囘するが、この日は天候が惡く接岸したまゝだつた。
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▼早く夜にならニャいかな。
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2014-12-28

六角堂

天台宗系單立のお寺で、山號は紫雲山と稱す。六角堂とは本堂が六角形だからで正式な名稱は、頂法寺と言ふ。本尊は如意輪觀音。開基は聖德太子と言はれてゐるが、定かではない。調査で平安初期の頃の遺構しか出てこなかつた。
現在の京都のビジネス街の中心に位置してゐることもあり境內は狹く周邊にビルも建つてゐる。隣のビルのエレベータから六角形の本堂を見下ろせる。なか/\面白いお寺である。

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2014-12-27

大井神社

龜岡市大井に鎭坐する社で、月讀命、市杵島姬命、木俣命をお祀りする。傳承では、市杵島姬命が下流に鎭坐する松尾大社から龜の背にのり大堰川を遡上したが、八疊岩邊りから保津の急流で進めなり鯉に乘り換へた。それを見た匠が社を建てたことに由來するされてをり、當地付近の方々は今でも鯉を食べたり鯉のぼりを上げたりすることはないさうだ。
境內には小さな池がある。この池は丹の池と言はれ、口丹波蹴裂傳說を構成する場所である。この池は保津峽開鑿により水が拔けた後の乾き殘りと言はれてゐる。丹の海の謂れは鐵分を含み風が吹くと湖面が赤くなるとかで、この池も鐵分を多く含んでゐたさうだ。かつては、地下水が湧き出てゐたさうだが、宅地造成が進み水脈が杜絕えたとのこと。
平成貮拾貮年に鎭坐千參百年を迎へたさうで、それに合はせて本殿を改修したとのことで、僕がお參りした時は新しい木の色が美しい社殿であつた。

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▼こちらは拜殿。確か本殿の寫眞があつたと思ふのだが・・・。
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2014-12-26

請田神社

京都府龜岡市保津町に鎭坐する社で、大山咋神と市杵島姬命をお祀りする。當社も口丹波蹴裂傳說を構成する一社で、大國主命と大山咋神が保津峽を開鑿するにあたり、初めて鍬を入れた地すなわち鍬を「うけた」地を名の由來とする。因みに現在の龜岡市の地層はかつて湖だつた痕跡を殘してゐるさうで、どのやうにして水が拔かれたかは不明であるが、傳承の通り保津峽から丹の海の水が拔けて肥沃な大地が姿を現した。
當社の境內は、ほぼ隣が大堰川の崖で細い一本道を進んで行き行き止まりに位置してゐる。そのやうな場所だから人氣はほとんどない。山と崖の間に境內がありさほど廣くはないが、草生す山奧の靜かな趣があり神聖な氣分になる社である。

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▼里の宮がある
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2014-12-25

桑田神社

京都府龜岡市篠町に鎭坐する社で、市杵島姬命と主祭神として大山咋命と大山祇命を配祀する。篠町にはもう一つ桑田神社がある。口丹波の言ひ傳へでは、現在大堰川の對岸にある請田神社が當地に鎭坐してをり、請田神社が現在の鎭坐地に遷坐した時に貳つに分かれたとも言はれてゐる。
當社は口丹波蹴裂傳說を傳へる八社の內の一つで、大堰川を開鑿して口丹波に廣がる丹の海の水を拔いてできた肥沃を名の由來にしてゐるとも言はれてゐる。
境內からは大堰川と龜岡市ののどかな田園風景を見ることができ、なか/\よい眺めを見ることが出來る。

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▼下手くそな寫眞ですみません。中央奧が本殿です。
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2014-12-24

今日はクリスマスとのことで

いつもの旅日記はお休みして、和歌の戀歌を少し。

おほかたはなぞや我が名の惜しからむ 昔のつまと人に語らむ(後撰和歌集戀二633:貞元のみこ)
(詞書:おほつぶねに物のたうびつかはしけるを、さらに聞きいれざりければつかはしける)
譯文:大雑把に言へば、私の名譽なんか惜しくもありません。妻であつた方と人に言ひふらしませう

人はいさ我はなき名の惜しければ 昔も今も知らずとをいはむ(後撰和歌集戀二634:おほつぶね)
(詞書:返し)
譯文:他人はさあどうでせうか、私はありもしない噂が立つのは嫌ですので、昔も今も貴方なんか知らないと言ひませう

素敵な恋人の夜と言ふことで、素敵ではない戀の遣り取りの歌を上げてみました。

皆様、素敵な夜をお過ごしください

2014-12-23

走田神社

京都府龜岡市餘部町走田に鎭坐し、彥火火出見尊、豐玉姬尊、彥波瀲武鵜鸙草葺不合尊をお祀りする社。祭神が彥火火出見尊、豐玉姬尊、彥波瀲武鵜鸙草葺不合尊と言ふのは、もしかしたら浦嶋神社と關聯があるのだらうか?龜岡市付近は口丹波と呼ばれ、口丹波は蹴裂傳說がある地。こゝは現在では山の中であるがかつては丹の海に近いので海に關聯する神樣がお祀りされてゐてもおかしくはない。
境內は人氣がなく靜寂に包まれてゐた。鬱蒼と茂る木々に圍まれ淸らかな心地がする社であつた。

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2014-12-22

小川月神社

京都府龜岡市馬路町に鎭坐し、月讀命をお祀りする社。馬路町を流れる大堰川の傍の田園風景の中で貳本の大きな樹がある所が當社の鎭坐地である。過去に大堰川が氾濫し、社地が流されて現在のやうな狀況になつたらしい。田舍の小さい社ではあるが、創建は古く天照大御神が各地を遷坐された時に丹後國與謝郡にも遷坐され、その時に末社になつたとも言はれ、近くにある先にエントリを上げた出雲大神宮よりも古いと傳へる文書もあるさうだ。
神社の由緖には、北條時賴が廻國の途中に參拜し、家臣の人見次郞貞村といふ者に神社の守護を命じ、長らく人見家が奉仕したと書いてあつた。
人見氏とは丹波國南桑田郡馬路村を中心として榮えた氏族で、江戶期には中川氏と竝んで「兩苗鄕士」と呼ばれた。源賴政に從つて弓箭の術を究めた者が多く朝廷より「弓箭連中」と呼ばれてゐたと傳はる。人見・中川氏は、維新の時に西園寺公望が南桑馬路に入り勤王の志の篤い兩苗鄕士と山國鄕士を招集して山陰鎭撫隊を結成し數々の武功を上げたことから、平安神宮のお祭りである時代祭で桓武天皇と孝明天皇の御魂を乘せてゐる御神講を警護する役を擔つてゐる。
小川月神社の近くに人見・中川兩氏の祖靈社がある他、西園寺公望が建てた兩氏の顯彰碑も建つてゐる。敎科書には載つてゐない小さな歷史話である。

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プロフィール

橘右近大夫

Author:橘右近大夫
畿內の寺社佛閣を中心に、おでかけトロ&クロとお參りしたときの旅日記を綴つてゐます。

旅日記の外に、日頃思ふことなどを書くことがあります。
あくまでも個人的な日記であり、專門的・學術的な正確さを擔保するものではありません。

漢字は正字(康熙字典體)にて書かうとしてをります。どのやうな環境でも讀めるやうに氣を附けてをりますが、環境により漢字が表示されない場合があります。
假名遣ひについて、原文を引用する以外は歷史的假名遣ひで書きます。

※ご意見、ご指摘は建設的、友好的なものに限り受け付けます。建設的友好的なコメントは更新の勵みになりますので、よろしくお願ひします。
但し、間違ひを指摘し、批難するだけのコメントは承認致しませんので、ご諒承ください。しつこいと投稿禁止や閲覧禁止をする場合があります。

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