2017-09-30

南足柄千津島ふくざわ公園

旅の途中ですが、本日は、季節の花をお屆けしませう。
本日のお花は醉芙蓉。葵科の植物で朝に咲いた花は夕方に萎む一日草。然も、朝は白い花の色だが夕方になるにつれて赤くなるのでまるで醉つ拂ひにかけて醉芙蓉と呼ばれる。
關東の醉芙蓉の名所と言へば、南足柄の千津島ふくざは公園周邊で、約千本もの醉芙蓉が植ゑられてゐる。徐々に秋になつて來ましたね。

suifuyomatsuri01.jpg

suifuyomatsuri02.jpg

suifuyomatsuri03.jpg

suifuyomatsuri04.jpg

suifuyomatsuri05.jpg

suifuyomatsuri06.jpg

suifuyomatsuri07.jpg

suifuyomatsuri08.jpg

suifuyomatsuri09.jpg

suifuyomatsuri10.jpg

suifuyomatsuri11.jpg

suifuyomatsuri12.jpg

▼素面な猫。
suifuyomatsuri13.jpg

▼酒氣帶び猫。
suifuyomatsuri14.jpg

▼徐々に酔ひが廻り始めた猫。
suifuyomatsuri15.jpg

▼酒を呑んで顔が赤くなつた猫。
suifuyomatsuri16.jpg

2017-09-20

藤袴

主知らぬ香こそ匂へれ秋の野に たが脫ぎかけし藤ばかまぞも(古今241秋歌上:素性法師)

藤袴は秋になると白い實のやうなものから鬚のやうな物が伸びて花となつてゐる花で、古來より秋の景物として歌に詠まれて來た。が、今は絕滅危惧種となり東京では水元公園が唯一の群生地となつてしまつた。それ以外だと長瀞の法善寺くらゐかな。なか/\見る事が出來ない稀少種である。

水元公園には、藤袴以外に曼珠沙華や萩、女郞花、尾花、桔梗が咲いてゐた。秋ですね。直虎に思ひを馳せる旅が始まつたばかりですみません、まあ、季節感も大事と云ふ事で。明日からまた旅を續けます。

mizumoto01_20170916153618228.jpg

mizumoto02_20170916153619473.jpg

▼まづは曼珠沙華から。
mizumoto03_20170916153621f6c.jpg

mizumoto04_201709161536222ac.jpg

▼珍しい色だが、もしかしてこれは曼珠沙華ぢやないのかな。
mizumoto05_20170916153624ab3.jpg

▼尾花かと思いきや外來種のやうだ。
mizumoto06_201709161536255fe.jpg

mizumoto08_20170916153628f41.jpg

▼折りてみば落ちぞしぬべき秋萩の 枝もたわゝに置ける白露(古今223秋歌上:讀人智らず)
mizumoto09_20170916153630b9f.jpg

▼たが秋にあらぬものゆゑ女郎花 なぞ色にいでてまだきうつろふ(古今232秋歌上:紀貫之)
mizumoto10_20170916153631db0.jpg

▼秋(あちかう野はなりにけり白露の おける草葉も色かはりゆく(古今440物名:紀友則)
mizumoto11_20170916153633342.jpg

mizumoto12_2017091615363698c.jpg

▼こちらが尾花ですね。尾花は薄とも言ひます。
今よりは植ゑてだに見じ花薄 穗にいづる秋はわびしかりけり(古今242秋歌上:平貞文)

IMG_0984.jpg

▼さて藤袴とまゐりませう。
mizumoto13_20170916153610989.jpg

mizumoto07_201709161536276db.jpg

▼宿りせし人の形見か藤ばかま 忘られがたき香に匂ひつゝ(古今240秋歌上:紀貫之)
mizumoto14_20170916153612606.jpg

▼なに人か來て脱ぎかけし藤ばかま 來る秋ごとに野邊を匂はす(古今239秋歌上:藤原敏行)
※藤袴は乾燥させると良い香がするやうです。
mizumoto15_201709161536125b7.jpg

mizumoto16_20170916153613ab0.jpg

mizumoto17.jpg

mizumoto18.jpg

2017-07-08

蓮葉の濁りに染まぬ心もて

詞書:はちすの露を見てよめる
蓮葉の濁りに染まぬ心もて なにかは露を玉とあざむく(古今165夏:僧正遍照)

この歌は遍照僧正の歌で、蓮葉(はちす。蓮の古名)に露がきらりと輝いてゐるのを見てそれが玉=眞珠のやうだと言ふことを詠んでゐる。遍照僧正は僧なので佛敎で泥田の中でも綺麗に咲くことから世俗に染まらない淸らかな心を現すことを歌の中に詠み込んでゐる。遍照僧正の歌はひねりがあり面白い歌が多い。

名にめでて折れるばかりぞ女郞花 我おちにきと人にかたるな(古今226秋歌上:僧正遍照)

大雜把な譯は、「その名を興じて折つただけですよ、女郞花。我が佛の道から落ちぶれたとか人に言ひふらさないでね」と言ふ感じでせうか。蓮の葉に通じる部分がある遍照僧正ならではの機轉だと思ふ。

さて、本日は以前にも訪れた行田にある古代蓮の里へ蓮を見に行つて來た。もう花が散つてしまつた蓮が多くみられ旬を逃してしまつたやうだ。それでも泥田に咲く綺麗な蓮は凜として淸らかで美しい。
hachisu01.jpg

hachisu02.jpg

hachisu03.jpg

hachisu04.jpg

hachisu05.jpg

▼おつゝとつと、改めて。お花とオレっちみャ。
hachisu06.jpg

hachisu07.jpg

hachisu08.jpg

hachisu09.jpg

hachisu10.jpg

hachisu11.jpg

hachisu12.jpg

hachisu13.jpg

hachisu14.jpg

hachisu15.jpg

hachisu16.jpg

hachisu17.jpg

▼なんだか今日は暑いみャ。さて、今からシャワーを浴びるみャ。
hachisu18.jpg

2017-06-28

近所の紫陽花

家の近くに流れる川沿ひに數多くの紫陽花が咲いてゐるところがある。お散步がてら紫陽花を見に行きました。

ajisai01.jpg

ajisai02.jpg

ajisai03.jpg

ajisai04.jpg

ajisai05.jpg

ajisai06.jpg

ajisai07.jpg

ajisai08.jpg

ajisai09.jpg

ajisai10.jpg

ajisai11.jpg

ajisai12.jpg

2017-06-23

いづれあやめかかきつばた

郭公鳴くや五月のあやめ草 あやめも知らぬ戀もするかな(古今469戀歌一:讀み人智らず)

「「特許許可局」とほとゝぎすが鳴く五月に咲くあやめ(花菖蒲)、(私は)文目か花菖蒲が區別がつかなくなるほど戀をするのかな」と言ふ感じでせうかね。昨年の今頃も書いたのですが、文目、杜若、花菖蒲は見分けづらい。咲く時季や咲く場所等から區別したり葉を見たりしますが、難しいには違ひなく「いづれあやめかかきつばた」と言ふやうな諺が出來るやうな次第です。
太平記には鵺を退治した源三位が襃美としてあやめ姬を賜る際に、源三位はあやめ姬を噂だけで見たことがないので、數名の美女の中に混ぜて源三位にあやめ姬を當てさせると言ふ場面があり、その際に源三位が詠んだ歌があります。

五月雨に澤邊の眞薦水越えて いづれ菖蒲と引きぞ煩ふ

「五月雨が降り續き澤邊の眞薦が隱れるくらゐ水かさが增したので、どれが菖蒲か判らず引き拔くのを躊躇つてゐる」と言ふ感じでせうか。源三位の咄嗟の機轉が良く表されてゐる話だと思ふ。
こゝで少々疑問が。眞薦と言ふのはイネ科の植物で文目科ではない。因みに、菖蒲(しやうぶ)は菖蒲科で文目や杜若に似てゐるのは”花”菖蒲(はなしやうぶ)でこちらは文目科と菖蒲(しやうぶ)とは別物です。なんだか混亂しますよね。
整理しますと、初夏に端麗な花を咲かせるのは、文目科で「一初(いちはつ)」「文目(あやめ)」「杜若(かきつばた)」「花菖蒲(はなしやうぶ)」。菖蒲は花菖蒲と菖蒲があり、花菖蒲は文目科で花が咲くが菖蒲は菖蒲目菖蒲科で花は文目科の花とは違ふものが咲く。で、この源三位の和歌ですが、これは文目科の花の話ではなく菖蒲科の菖蒲のことを詠んでゐるやうに見えます。が、眞薦や菖蒲は美しい花を咲かせる譯ではないので、それを考へるとやはり文目科の花を差してゐるのかな。「眞薦も菖蒲も見分けがつかないのに、何れ文目か杜若で皆さん劣らず美女揃ひの中からどなたか見分けるなんて出來る譯ないですよ」とか言ふ意味が正解なんでせうか。

難しいですねえ。

▼昨年に文目、杜若、花菖蒲の見分け方を書きました。詳しくはそちらをどうぞ。
IMG_9698.jpg

tokihana13.jpg
プロフィール

橘右近大夫

Author:橘右近大夫
畿內の寺社佛閣を中心に、おでかけトロ&クロとお參りしたときの旅日記を綴つてゐます。

旅日記の外に、日頃思ふことなどを書くことがあります。
あくまでも個人的な日記であり、專門的・學術的な正確さを擔保するものではありません。

漢字は正字(康熙字典體)にて書かうとしてをります。どのやうな環境でも讀めるやうに氣を附けてをりますが、環境により漢字が表示されない場合があります。
假名遣ひについて、原文を引用する以外は歷史的假名遣ひで書きます。

※ご意見、ご指摘は建設的、友好的なものに限り受け付けます。建設的友好的なコメントは更新の勵みになりますので、よろしくお願ひします。
但し、間違ひを指摘し、批難するだけのコメントは承認致しませんので、ご諒承ください。しつこいと投稿禁止や閲覧禁止をする場合があります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
淡々と百人一首
    フリーエリア
    検索フォーム
    RSSリンクの表示
    リンク
    ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる

    QRコード
    QR
    御訪問ありがたうございます