2017-05-18

椙山神社(三輪)

東京都町田市三輪町に鎭坐し、日本武尊、大物主命、意富斗能地神(神世七代のうち五代目の神)をお祀りするお社。このお社は色々と謎が多い。まづ、椙(杉)山神社と言ふ名のお社は、武藏國都筑郡と同國橘樹郡の他周邊に數社あるのみで他に例を見ない。また、各々のお社でお祀りする神が變はり、五十猛尊、日本尊命、素戔嗚尊のいづれかであることが多い。武藏六宮に入つてをり、橫山黨が篤く崇敬してゐたとされるが、本社がどれか諸說があるさうだ。
また、當社が鎭坐してゐる町田市三輪町の「三輪」は大和の三輪から來てゐるとのこと。大和の三輪はあの大神神社がある三輪山一帶のことで、町田市三輪はその三輪山周邊の風景に似てゐるので三輪神?を勸請したと町田市の市史が傳へてゐる。うん?杉山神社は大神神社を分請したことが始まりなのかな??? なほ、ご神體は不動明王が鑄出されてゐる鏡ださうで、杉山明神の本地垂迹は不動明王とのこと。昨日ご紹介した高藏寺は大日如來をご本尊としてをり、當社との關聯もあるやうで、不動明王を大日如來の化身でもある。まあ、高藏寺は康安二年(一三六二年)に開かれてゐるので、高藏寺とご神體との關聯はさほどないと思はれる。が、橫山黨が三輪大神をお祀りしてゐたお社に杉山明神を勸請したと言ふ線はあるかもしれない。
いづれにせよ橘右の推測に過ぎず、謎多きお社である。

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▼末社の稻荷神社。
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2017-04-24

鶴嶺八幡宮

鶴岡八幡宮よりも古いお社。源賴義が相模國懷島に石淸水八幡宮を勸請したことに始まる。初めは懷島に鎭坐してゐたので懷島八幡宮と稱してゐた。のち、前九年の役の折に賴義は戰勝のお禮として當社を現在の元鶴岡八幡宮(由比若宮)が鎭坐してゐるところに遷坐させた。その後、八幡太郞が現在の鎭坐地に領地を寄進し、こちらに遷坐した。
時代は進み、源賴朝の頃に當社に七百貫を寄進し懷島を領地とする大庭景能に社殿の修理を命じた。
訪れる人も疎らであつたが、鶴岡八幡宮よりも古い由緖のあるお社であり、身が締まる思ひがした。

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▼鎌倉は銀杏と縁があると言ふか賴朝の手植ゑとか縁のある銀杏が多いやうな氣がする。
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▼形あるものいつかは毀れるとは言へど、殘念な氣がする。
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▼お稻荷さんの鳥居の裏側。懷島と言へば大庭景能。
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▼オレっちの地酒コーミャ♪ ちよつと珍しいと言ふかオレっちの知らないお酒でしたみャ。
御國竹と言ふ長野の武重本家さんのお酒ですみャ。呑んでみたい、呑ませろみャ。
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本日の月齢:27.0 舊歷:三月二八日

2016-10-20

小動神社

建速須佐之男命、建御名方神、日本武尊をお祀りしてゐるお社。佐々木盛綱が父祖傳來の地近江の八王子宮を勸請したとされる。元弘の亂では新田義貞が戰勝祈願を行ひ、そのご建武年間に當社の再建に盡力した。
當社の鎭坐地は小動岬と呼ばれる所で、かつては松が蔽ひ茂る松の名所であつたさうだ。松は枯れたのだらうか、それとも伐採されたのだらうか、松は何處にも見當たらないやうな狀況である。但し、當社の境內から對岸の江ノ島がよく見え、風光明媚である。

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▼芙蓉、咲いてゐますね。今が季節ですから、綺麗でした。
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▼百日紅も咲いてゐた。
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▼拜殿。
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▼第六天社
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▼金毘羅さんとお稻荷さん
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▼海神社
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▼江ノ島。ちよつと空が雲がちだな、殘念。
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2016-10-19

児玉神社

江ノ島の江ノ島神社の境外に鎭坐してをり、兒玉源太郞命をお祀りするお社。兒玉源太郞命は、日露開戰前に餘りに來客が多く來るので江ノ島に閉ぢ籠つてゐたが、そこもやがればれて來客が押し寄せたさうだ。附近の方々は誰なんだらうと思つて穿鑿した末に參謀次長の兒玉源太郞だと知つた。兒玉源太郞の歿後に町民が遺德を偲び功績を讚へ兒玉源太郞の靜養地を買つてそこに兒玉の御魂を祀つたことに始まる。大正七年に內務大臣により兒玉神社として公認されたとのこと。
兒玉源太郞命については、司馬遼太郞の坂の上の雲などで御存知の方も多いと思ふ。國の爲に降格人事を自ら進んで受け、戰爭に勝ち、戰爭が終ると魂が拔けたかのやうに終戰の一年後に歿せられたと言ふ。國を護ると言ふことはどう言ふことなのか。當社のご祭神から學ぶ事は多い。

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▼字が掠れてしまつてゐて讀めなくなつてゐる。
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▼世に云ふ二〇三高地です。
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▼おゝ、これは樂しみである。
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▼なんかいやな豫感がする。
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▼がーん(涙)
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▼社殿が見えない・・・。
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2016-10-18

北條時政と龍宮

江ノ島神社の神紋は三ツ鱗である。北條氏も三ツ鱗だ。なぜ、北條氏の家紋の三ツ鱗なのかは、太平記にその答へが書いてある。
「鐮倉草創の初め、北條四郞時政、榎嶋に參籠して、子孫の繁昌を祈る事切なり。三七日に當りける夜、赤き袴に柳裏の衣着たる女房の、端嚴美麗なるが、忽然として時政が前に來たつて吿げて曰はく、「汝は、前生に箱根法師にてありし時、六十六部の法華經を書いて、六十六箇國の靈地に封納したる善根によつて、再びこの國に生まるゝ事を得たり。されば、子孫永く日本の主となつて、榮花に誇るべし。但し、その振る舞ひも違ふ所あらば、七代を過ぐべからず。わが云ふ處不審あらば、國々に收めし所の靈地を見よ。」と云ひ捨てて、立ち歸りける後ろ質を見れば、さしも嚴しかりつる女房、忽ちに節長二十丈ばかりなる大蛇になつて、海中に入にけり。その迹を見るに、大きなる鱗を三つ落せり。時政、所願成就しぬと喜びて、かの鱗を取つて、旗の紋にぞ押したりける。先代の三鱗形の紋これなり。
その後、辯才天の御吿げよつて、國々の靈地へ人を遣はして、法華經の奉納の所を見せけるに、俗名の時政の字に替はらず、「大法師時政」と、奉納筒の上に書きたりけるこそ、不思議なれ。されば、今の相摸入道の一家、天下を七代に過ぎて保ちけるも、榎嶋の利生、または過去の善根に感じけるゆゑなり。今の高時禪門、すでに七代を過ぎて九代に及ぶ。されば、すでに滅ぶべき時分到來して、かゝる不思議の振る舞ひをもせられけるかと覺えたり。」
北條時政は江の島の岩屋に參籠して龍神をお吿げがあり子孫が繁榮したさうだ。而も、この時に家紋を龍神が落した鱗を見て三ツ鱗にしたと太平記に記されてゐる。
この龍宮は岩屋本宮の眞上に當たる處に鎭坐してゐるさうで平成五年に崇敬者の寄進により建立された。祭神は龍宮大神。北條時政に繁榮をもたらした神樣である。でも、皮肉と言ふか時政の子孫は七代までは隆盛を誇り、その後は榮華を貪り九代目で滅ぶことになつた。

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プロフィール

橘右近大夫

Author:橘右近大夫
畿內の寺社佛閣を中心に、おでかけトロ&クロとお參りしたときの旅日記を綴つてゐます。

旅日記の外に、日頃思ふことなどを書くことがあります。
あくまでも個人的な日記であり、專門的・學術的な正確さを擔保するものではありません。

漢字は正字(康熙字典體)にて書かうとしてをります。どのやうな環境でも讀めるやうに氣を附けてをりますが、環境により漢字が表示されない場合があります。
假名遣ひについて、原文を引用する以外は歷史的假名遣ひで書きます。

※ご意見、ご指摘は建設的、友好的なものに限り受け付けます。建設的友好的なコメントは更新の勵みになりますので、よろしくお願ひします。
但し、間違ひを指摘し、批難するだけのコメントは承認致しませんので、ご諒承ください。しつこいと投稿禁止や閲覧禁止をする場合があります。

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