2017-03-04

聖護院

本山修驗宗に屬し、寺號を聖護院と稱す。たぶん山號はないと思ふ。ご本尊は不動明王で、開基は增譽。開基の增譽が後白河天皇の熊野行幸の先達を務めたことから寺號を賜つたさうだ。寺號は「聖體護持」を略したもの。當寺の緣起が後白河天皇の熊野行幸であることから、熊野との親和性が高いこともあり當寺の修驗道の門跡寺院として隆盛を極めた。が、明治に入り修驗禁止令が出て衰頽してしまふ。江戶期は門跡寺院であることもあり末寺は相當數にのぼつたさうだが、修驗禁止令後末寺が激減、末寺に安置されてゐた佛像はその後個人などで保管してゐたが樣々な理由により管理し切れなくなり相當數當寺に持ち込まれたとのこと。その中で、弁財天尊像は着衣がボロ/\になつたので新調して着せ替へたところ、お像の表面にびつしりと極彩色で彩られた裝飾が殘されてゐた。長い間着物で日の光を遮つてゐたからこその奇蹟なんだらうと思ふ。實にすばらしい。
なほ、この弁財天尊を含む佛像や宸殿、本堂は通常は非公開。今年は京都の冬の特別公開に合はせて公開された。

▼畫面では解りづらいですが、撮影中に雪が激しくなつた。
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▼宸殿
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▼書院から見た庭。正面の建物はご本堂。
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▼ご本堂
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2015-03-30

靈源院

臨濟宗建仁寺派に屬するお寺で、建仁寺の塔頭。本尊は藥師如來。今囘の旅の目的の一つである「第49囘 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 ~祕められた京の美をたづねて~」にて院內が特別に公開されてゐるので、お參りをした。
本尊前に安置されてゐる中巖圓月坐像は、ほゞ實物大であるが一本木造りとのこと。一本の木で造られたと言ふのも驚きであるが、寫實性がみごとであつた。そして、その脇に毘沙門天立像がガラスケースに收められて展示されてゐる。これが、すごい。この毘沙門天は、中嚴圓月坐像の胎內に收められてゐた胎內佛である。胎內佛であるが、その大きさにも吃驚した。二十糎程度はありませうか。胎內に收められてゐたとはとても思へないほどの大きさであつた。右手に持つ寳塔が水晶になつてゐるのも珍しいと思ふ。胎內佛であつたから、日光に當たらず褪色もない綺麗な佛樣である。
京の冬の旅は四九囘を迎へるさうだ。昨年は寺町阿彌陀寺で信長公の木像を拜見した。今囘も珍しい毘沙門天を拜むことができた。この催しはほんたうに良いと思ふ。

▼トロの後ろの寫眞が、中巖圓月坐像の胎內佛の毘沙門天。
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2015-02-21

清水寺

坂上田村麻呂發願のお寺で、山號を音羽山と稱す。元々は、法相宗に屬してゐたが、現在は獨立してゐる。本尊は千手觀音菩薩で祕佛になつてゐる。田村麻呂が蝦夷との戰ひに勝利したのは、ご本尊のご加護と傳はる。
枕草子や源氏物語、今昔物語に登場し、古い時代から觀音信仰の靈場として人々の篤い崇敬を受けてゐた。
殘念なことに、海外からの旅行客に人氣を博してをり、それ/\は騷がしいことこの上ない。惡循環なんだと思ふ。中韓の輩が騷がしくて鬱陶しいから、日本人が行かなくなる。參拜に來る中韓の割合が高くなるから、觀光客目當ての商賣をするなら、そこを主要顧客として販賣戰略を立てる。中韓が增える。騷がしくて、日本人は二度と行きたいとは思はなくなる。賣店はます/\中韓に傾斜して、中韓が我がもの顏で街を闊步する。ます/\日本人が敬遠する。氣が付けば中韓が占據してゐるかのやうな狀況になつてゐる。かうして、中韓だらけになつてしまつたのだらう。淸水寺だけでなく鹿苑寺(金閣)も同じだ。鹿苑寺のはうは、金箔が貼つてあり派手な分だけこゝよりも酷い有樣になつてゐる。實に嘆かはしいが、これが現實なのだ。店側に日本人としての氣槪を持てと言つても、店側も賣上が上がらねば破產してしまふ譯で、だから日本人が大擧して中韓を驅逐するほどの勢いで參拜すればと言ふがそれも簡單ではありますまい。勿論、中韓に公衆道德を求めても、そも/\持ち合はせてゐない以上無理な話だ。
さてこの話はこの邊にして、境內に話を移さう。淸水と言へばなんと言つても舞臺であらう。ほんたうに見晴らしが良い。舞臺のあるお堂は本堂となつてをり祕佛の千手觀音とお前立ての他に二十八部衆等が安置されてゐる。確かお盆の時期に內陣の拜觀が出來たと思ふ。
また、境內には音羽の瀧がある。不動明王の靈驗あらたかな瀧水とのこと。因みに京都には音羽の瀧と呼ばれる瀧が三つあつたさうだ。ひとつはこゝの瀧。今でも淸らかな淸水を落としてゐる。二つ目は音羽山を源とする山科音羽川にある。三つ目は雲母坂の先にあつたさうで、現在はダムに飮みこまれてしまつた。
中韓の旅行者が騷がしいの難點であるが、內陣の佛像は素晴らしいので、內陣の公開時に行くことがお勸めです。

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2015-02-06

慈照寺

臨濟宗に屬し、山號を東山と稱す。相國寺の境外塔頭である。一般的には銀閣と呼ばれてゐるが、正式には慈照寺と言ふ。本尊は釋迦如來、開基は庭弄り將軍の足利義政。この人、將軍としての統治能力は著しく缺落してをり、京の大切な文化遺產の殆どを燒き盡くす應仁の亂の一因となつた人物だが、庭弄りの才能は人竝外れてゐる。その才が如何なく發揮されてゐるのが、當寺である。こいつ、應仁の亂で庶民が疲弊してゐることも顧みず、段錢や夫役を課して東山殿(後の慈照寺)の造營を進めたやうである。
さて、こゝの中心となる觀音殿は、いつの頃からか銀閣などと呼ばれるやうになつた。おそらく「慈照寺」と言ふと「? どこだ」と思ふ人は多いが「銀閣寺」と言ふと「あゝ、あそこね」となるだらう。それほど、「銀閣」と言ふ名が通つてゐるが、鹿苑寺のやうに箔が押されたことはない。橘右は「銀閣寺」と言ふ呼び方はあまり品がないやうに感じるが、皆樣は如何でせうか。落ち着きのある黑を基調としたお堂は、淑やかな佇まいで新綠にも雪景色にも映える優雅さを持つてゐる。錦鏡池の水面に映る姿も美しい。從つて、鹿苑寺と竝ばせる爲なのか「銀閣」と言ふのは相應しくないと思ふ次第である。
話は變はるが銀閣寺道にある「一錢亭」の一錢洋食はなか/\うまいと思ふ。九條葱をふんだんに使つたお好み燒きのルーツと言はれる一錢洋食は、なんとなく懷かしい感じがして旨かつた。慈照寺にお參りの際にお時間があれば、一度は行かれてみるのもよいでせう。

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2014-10-04

天得院

東福寺の塔頭。当寺は、文英清韓の時代に災難に見舞はれた。清韓は、豊臣秀頼公の依頼を受けて方広寺の鐘名の撰文した人物。このことが後々に禍となり、当寺は取り壊されたと言ふ歴史を持つ。現在の堂宇はのちの世に再建されたもの。
当寺は京都屈指の桔梗が美しく咲く庭を持つお寺である。夏に方丈から見える庭のいたるところで桔梗が紫色の爽やかな花を咲かせ、訪れる人に一服の清涼を与へてゐる。当寺は過去に不幸があつたことが影響してか、お庭の紫の桔梗を見てゐると、それも今は昔として人の人生はよいことも悪いことも起こり、どちらか一方ではないので、今を受け入れなければならないなどとつい思つてしまふ。
当時は通常公開されてゐないが、夏の桔梗の咲くころのみ公開されてゐるので、お参りされる際は事前に調べていくはうがよいでせう。

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▼ちよつと暗いな・・・。
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長月拾壹日(陰曆) 橘右
プロフィール

橘右近大夫

Author:橘右近大夫
畿內の寺社佛閣を中心に、おでかけトロ&クロとお參りしたときの旅日記を綴つてゐます。

旅日記の外に、日頃思ふことなどを書くことがあります。
あくまでも個人的な日記であり、專門的・學術的な正確さを擔保するものではありません。

漢字は正字(康熙字典體)にて書かうとしてをります。どのやうな環境でも讀めるやうに氣を附けてをりますが、環境により漢字が表示されない場合があります。
假名遣ひについて、原文を引用する以外は歷史的假名遣ひで書きます。

※ご意見、ご指摘は建設的、友好的なものに限り受け付けます。建設的友好的なコメントは更新の勵みになりますので、よろしくお願ひします。
但し、間違ひを指摘し、批難するだけのコメントは承認致しませんので、ご諒承ください。しつこいと投稿禁止や閲覧禁止をする場合があります。

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